あなたもほめてあげましょう

『おれを　つれていっての歌』
さくし　さっきょく　三日月

おれを　つれてって
おれも　つれてって

けいけんちが　にばいなの
つまりおれが　たくさん！

だから　おれを　つれてって
ポロロン　ポロロン(間奏)
おれを　つれてって
おれも　いきたいよ

兼さん、ちゃんと靴下履かないと
風邪ひいちゃうよ？

国広、俺はな、強いから
平気なんだよ、こういうの

そう言うと思ったから、
床暖房していて良かった

小狐丸や、小狐丸

兄はそんなに着込まなくても
大丈夫なものだよ。

いえいえ、兄様
兄様のお身体を
冷やすわけにはいきません

三日月や三日月

兄の懐で暖をとっては、
兄はどこにもいけまいよ

なぁ、主

俺の服を知らないかい？
お風呂からあがったら
マントどころか、服も
もこもこのセーターになっていたんだ

なぁ、主

俺のマントを知らないかい？
お風呂から上がったら、
俺のマントが暖房付き毛布に
変わっていたんだ。

偽物くんにこの姿を見られる前に
元の姿になりたくてね。

へし切長谷部、
貴方に聞きたいことがあります。
何故、私の三日月が泣いているのです。

まぁまぁ、ちょっと落ち着いてよ。
長谷部くんもガンつけないで。

燭台切、止めるな。
小狐丸は俺にガンをつけてるんだぞ

主、ホウレンソウだ食べたいの？
丁度新鮮な野菜が取れたよ。

蜻蛉切様も美味しいって
食べてくれたよ、どうぞ

主へ

明日は、明日来ます。
なので今日は寝ましょう

仕事の書類は全部燃やした。

　　　　　　　へし切長谷部

本歌、本歌は顕現した時から
極めているんだろう？

何を言っているんだ、偽物くんは

更に上があるんだよ、この世界は。

....そうか、本歌も脱ぐんだな。
この布、意外と厚いからな。

主へ

長義のやつ、大丈夫か、にゃ
いや、別に心配してねぇけど

ずっとつっかかるやつが
いないのはなんか、静かだにゃ

小狐丸みてみて

落ち葉が　落ちてるよ。
あの木から落ちたのかな

そうだなぁ、三日月。
落ち葉は土へ帰り、
栄養となってまた木に上るのじゃ

どれ、兄が肩車をしよう。

ぬし様　ぬし様

今宵は良い月ですね。
縁側で月見をしながら、
油揚げを食べましょうぞ

文章が美しいです。柔らかな描写とどこか上品で軽やかな砂糖菓子のような甘さがあります。
中毒なのでしょっちゅう読み返してしまいますね。
大福のように愛らしい三日月くんの絵も素敵です。とても楽しい本丸に元気を貰っています。
自分なんかが褒めるなんて烏滸がましいとは思いましたが大好きな事をお伝えしたく書きました。
どうかご自愛ください。

石切丸いたーー！
ちょっと来て！

おや、加州さん、
どうしたんだい？

三日月くんがうっかり
先生のお茶を飲んだの
それを見た小狐丸がさ、
泡を吹きまして倒れたの

おやおや、それは大変だ。
どれ、私も行くとしよう。

主へ

余っている鳩はないかい？

いや、別に、猫くんのこと
心配しているわけじゃない

主様

主様は　マロンパイ、お好きですか。
今日、僕たちが厨当番で作りました。

兄様達が栗をイガから取ってくれて
燭台切さんと歌仙さんと一緒に
栗をすり潰しました。

お小夜は優しい子ですね。
えぇ、とても優しい子です

ぜーーはーー
ぜーーーはーーー

うさぎのチビ助、
もう1人で出歩くなよ
兄貴が心配するからな

わかった、ありがとう
親切なお兄さん

なぁーーに、困ってるやついたら
助けるのは当然だろう。じゃぁな

ドオオオオン　ドオオオオン

兼さん、どうしよう。
辺り一面、雷鳴が轟き過ぎて、
逆に.......兎さんのお兄さんの
場所がわからないね。

おい、ウサギ、
お前の兄貴はどんな特徴だ

優しくて　大きくて
黄色くて　油揚げ好き

そっか、心配性の兄貴のために
早くお前さんを届けないとな。

おや、主、ここにいたのか。
どれ、じじいとお茶を飲んでくれ

今日は三日月、俺の夜だ。
...なに、深い意味はないぞ
あぁ、そのままの意味だ。