あなたもほめてあげましょう

おいおい、なんだありゃ
燭台切がミロのヴィーナスみたいな
格好してるじゃねぇか。カッコいいな

違うよ、兼さん。
突然成長しちゃって服がなくて
兄弟の布を借りているんだよ。

ふーん...おい、国広。
もし、お前が突然大きくなったら
俺のこの羽織を貸してやるからな

ふふ、ありがとう、兼さん。
僕達はお風呂沸かしに行こう

おい、豊前。

なんだ？スピードが遅いってか？

逆だ。疾すぎる。舌を噛みそうだ。

スピードは誰にも負けねぇからな。
これならあと少しで合流できる。

あと、お前、小判を拾わないと
後でへし切長谷部に怒られるぞ

大丈夫だって、帰りにまとめて
桑名が収穫してくれるからよ。

そうなのか.....。やはり疾いぞ...

やぁ、鬼丸くん、編成のことで話が.....
おや、これはこれは。

先生、諦めろ。
鬼丸はすでに豊前と一緒に出陣した。
ここには俺たちしかいない。

ふむ、一足遅かったか。
仕方がない、今日は諦めよう。

ずっと諦めてくれ、先生...

んー、どうした光坊。
ここ全部欲しいか？

そんなことないよ、鶴さん。
僕子供になったからって、
子供服屋さん連れてこないでよ

... ...。

伽羅ちゃんも　クマかネコかの
パジャマの柄　迷っていないでよ

おぉ、二条の。ここに来ていたのか。

おぉ、御前と加州！
そうか、君達のは加州が小さいのか。

そういうわけ。でも、俺はちゃんと加州だよ
そこのくそじじいと一緒にしないでよねぇ。

うははは、やはり子供は元気なのが1番だなぁ

だからさっその子供扱いやめろっての。もぅ！
俺、後でレストランでパフェ食べるから、絶対。

はん！！！！
どうだ！！！俺の！！手の方が！！！！
でかいぞ！！！！どうだ三日月宗近ァ！

うん　大包平の手　大きいね
俺のより　全然　大きいね！

そうだろう！！そしてなぜ！！鶯丸は！
三日月宗近の耳を手で覆っているのだ！

相変わらず大包平は面白いなぁ。
お前の声は大きすぎてチビには
危険だからだよ。気にするな。

手合わせ　しあわせ

俺は　小狐丸と　手合わせ

お主、大きくなったのぅ。
兄の手の甲の中にまだ収まるが
前より　大きくなっておるぞ。

あれ、大きくなってる。
やだ、服は大きくならないの？！

大変だ、兄弟。
燭台切の燭台切が
大変なことになりそうだ。

カッカッカッ
では兄弟の布を貸してやるのはどうだ。

しかし、俺のは汚れている....

ふむ、この状況では大丈夫であろう。

おや、帰ってきたのかい、迷子丸。

膝丸だ、兄者。
すこしばかし、長い旅となったが
こうして兄者といられて嬉しいぞ

良かったです。
僕は....僕はそろそろ兄様に
この笠を返してきます....

うんうん、大丈夫だよ。
きっと、君のお兄さんは
受け取ってくれるよ。

膝丸、一緒に行ってやってくれないか。

あぁ、わかっ.....兄者！！今、俺の...

兄様、ごめんなさい....
でも、僕は...僕は..

む、君は小夜左文字ではないか
こんなところで何をしている。

え、貴方は....修行中の膝丸さん。
僕は、えぇと、散歩をしています

そうか、散歩は健康に良いからな
俺も兄者に健康でいて頂きたい。
して、ここはどこだろうか。
本丸は近いと思ったのだが

ここは本丸の裏道です。
僕が落とした柿の葉を辿れば
本丸に着きます....。

む、そうか。早く兄者に会わねば。
礼を言うぞ、小夜左文字！兄様！！

あの人.....長い間、修行していたんだ....

今日は大盤振舞いだな。

そうだな、兄弟！！
実に大きな猪であるな。

あぁ、本丸のみんなの腹が膨れるな。

む、この猪、仕留め損なっていたか！
まずい、あちらは本丸の中庭...!
おぉい！！気をつけてくれ！！

今日もいい天気だなぁ、なぁ、光坊。

うん、そうだね。お天気、気持ち良いね

そら、受け取れ。お茶だ。

ありがとう、伽羅ちゃん、おいしいよ。
あっ、猪！！！！

光坊！危ない！！！！！！

ドス　ザザザッ　バタン
もう、驚いちゃった。
あれ、鶴さん縮んだ？

お前たち、5分後に大阪城90階で
現地集合だからよろしくな！

俺は鬼丸と一緒に行くわ

僕は先に90階でレッスンしていますね！

僕は..うん、本丸の畑を耕してから行くね

うぅ...お腹痛いから10分後でもいい
雨さん...雨さんはどこ...。

私は雲さんと一緒に10分後に行きますね。

よし、これで俺らは大丈夫。
次は部隊長だな。

ひー　ふー　みー
おいおい、三日月。
数は数えちゃダメだ

おや、鶴丸と小さい三日月
ここにいたのか。

おぉ、鶯丸か。
まだこのアラーム鳴ったんだな。

あぁ、これか。大丈夫、すぐ止まるさ。

なんだなんだ、策でもあるのか。

あぁ。あるとも、大包平が。
三日月、この言葉を言って欲しい。

三日月！！！！ここにいたか！！
俺と！！手合わせをしよう！！！

よい。

うん？なんだ、はっきり言え！！

いまの　先生　捕まえた刀、強い

俺には　難しくて　よくわからなかったが
今日も　本丸はいつも通り賑やかでした。

今日の出陣編成は..... .....

僕が入っていないね。
長谷部くんが嘆いていた　
理由がわかった気がする

ふむ、江の者は手強いから、
ここは鬼丸君に会いに行こう

チッ、先生が動く気配を察知した！
豊前、みんなに知らせてくれ、
俺は先生が着く前に鬼丸のところへ行く。

待っていてくれ、光坊。
昔、君に着せた大切なおべべが
この箪笥の中にあるはずなんだけど。

もー、鶴さん、僕は外見だけ
子供だから変な服を選ばないでね

大丈夫、大丈夫。おお、あった！！

却下。これ、ちょっとフリルが多くて
今の僕には....

伽羅ちゃん、僕にうさぎさんを
持たせようとしないで。

お小夜、貴方
今日、何かいつもと違いませんか？

えっと、兄様.....
そ、そんなことは

あぁ、笠！
修行用のものに良く似ていますね。
さぁ、主と散歩しに行きましょう。

僕を、怒らないの..?

僕はそんなに怒る印象なのです？
それに、その笠もよくお似合いですよ

よし、と。
これで99階の鬼を払い終わった。
ご苦労だったな、江の者たち。
まだ夕餉に間に合う。帰還するぞ

まって、鬼丸。

どうした、桑名江。

ここの土はとても質がいいんだ。
僕、もっと奥まで耕していくよ。

何を、言っているんだ、お前...

えぇー、お腹痛くなる...
もう、豊前から受け取った
この蘇声器を再生して...

村雲江、何か策があるのか。

『ｼﾞｼﾞｯ....桑名、
ご飯ができるから戻ってきなさい』

この声、蜻蛉切様が僕を呼んでいる！

ゴゴゴゴゴッ

ええっ、くわ君、今通ってきた道じゃ無くて
土掘りながら最短の道で向かってるの？！！

いったい...どうなっているんだ...。

やだーーーー！！
おろしてぇええ！

うははは、なんじゃ、坊主。
暴れると僕から落ちて危ないぞ

だからー降ろせって言っているの！！！！
小さくなった俺を負ぶって内番、するな！

んー。赤子はな、目を離すと危ないんだぞ。
だからこうやって大切にしているじゃないな

おお、三日月の歌が流れておる。

今宵の月はさぞ、
綺麗なのだろうな

小狐丸さま　
なに　ききいっているのですか！
ばびゅんと　南海太郎朝尊を　
つかまえにいきますよ！！！

うぁあ、アラーム！？
びっくりしたぁ。
あー！ネイルが曲がっちゃった
安定聞いてよ、もう、サイアク

清光はネイルが曲がっても可愛いよ

なにそれ！それだとさネイルが
ちゃんとしていてもあまり差が
出てないみたいじゃんかよー！

安心してよ、清光。
普段と違っていても、清光は充分可愛いよ。
それより、僕、ビックリして袴裂けちゃった

どうしたら袴裂けるんだよ....縫うから貸して

ん！アラームが鳴った！
伽羅ちゃん、鶴さんはどこ？！

それならさっき、厠ですれ違った！
今なら間に合うから追いかけてくる

うん、南海先生と合流しないうちに
鶴さんを見つけないと危ないからね

お、今日もアラームが鳴ってるな！
さてと南海太郎朝尊はどこだろうな
俺にとっては出陣の合図なんだな、これが。