あなたもほめてあげましょう

こんばんは。
遅ればせながら「ココロモザイク」拝読いたしました！　登場人物それぞれの心の機微が細かく描かれていて、場面場面でのそれぞれの心情等がとてもわかりやすかったです。精緻な文章は惚れ惚れするほどです。
特に気に入ったところは4章の悠貴くんと綾太くんが六嶽の湯に入ってる場面で、楓くんへの想いをモザイクに例えたところが、こう……年相応と言ったら変かもしれませんが、すごくしっくり来る言い方だなぁと思いました。

登場人物みんな魅力的ですが一番のお気に入りは断トツで入谷先輩でして、格好良くてこれは好きになるわーと読み進めるたびに頷いたりしていました。人間できすぎてる先輩かと思っていたら椅子を蹴ったりする一面もあって、でも幻滅するどころか「そうだよねぇこういう面もあるよねぇ」と、さらに好感度が増したりもしました。

最後はホロ苦い感じで終わってしまいましたが、かといって暗くなるわけでもなく爽やかな気分で読了することができました。悠貴くんに幸せが訪れますように……。

本当はDMで感想をお伝えしようと思ったのですが、まだ凍結の恐れが払拭できていないようですので、こちらで失礼いたします。

ミハルさんの作品に出てくる少年には、等身大の男の子という印象を受けます。
思春期ゆえ自分の心や体に戸惑ったり、知識と経験とのバランスがとれていなかったりと、現実の少年と重なって見えます（そういうところが好きです）。